シャーペンと君とあたし
え。あたしの考えてること、モロバレ?
…まぁいっか。
誕生日だし。
そーいうことにしとこ〜っ
待ってる間、することないなぁ。
あたりをキョロキョロ見渡しても、蒼とあたしのカバンとか…
そーだっ!
この際、手帳に落書きでもしてよっ
カバンを引っ付かんで、中から手帳を取り出す。
「…あ」
その手帳に、寄り添うようにしてくっついている、1本のシャーペン。
サヨナラの日に、俊から返してもらった、
あの、シャーペン。