シャーペンと君とあたし
え、なにこの声?!
自分の喉から発せられた音があまりにも低くて、愛想すら感じられなくて、血の気が引く。
あたしいつもこんな声してたっけ?!
いや、してない!してないはずだよ?!
─…絶対してない!!
「は?」
正面を向いたまま、シャーペンを差し出したまま固まる、あたしの耳に届いた彼の声は
すっごく冷たくて、不機嫌そうで…
─…怒ってる。絶対怒ってる
『なんだコイツ。初対面のくせに生意気な』くらいには思ってるよー!!
しかもしかも、彼の方みないままシャーペン差し出してたっぽいし!!
…あぁぁーっ!どーしよー!!!
声だけじゃなくて態度まで無愛想だったなんて!!
超 最 悪 !!!
「…お前、百面相?」