偽りなく言葉に
「七城君、分からない所って?」
男はふっと笑って私のディスクに資料を置くと
‘俺のオカゲですよね?’
そうペンで書く
‘その事に関しては感謝するわ’
‘今日、ご両親が来るなんて嘘でしょう?
今日は俺とデートですね’
はぁ?
林田さんと一緒ね…馬鹿な男
でも林田さんは多分私に好意を寄せてるけれど、この男は嘘だしね
‘今日は仕事がたくさんあるから帰っても仕事なのよ’
‘じゃあ俺も分からない所があるのでマーヤ先輩の家で教えて下さいよ
面倒見役ですし、いいですよね’
なんて言われたら断れないじゃない
‘わかったわよ’
「ありがとうございます、速水先輩」
男は微笑んで自分の席に戻っていった
…最悪ね、何されるかわかったもんじゃないわよ
どうしてちゃんと断れなかったのかしら