借金とりとおにごっこ!?


「雅ちゃーん、夕矢がね、夕矢が」

「はいはい、そういうのは彼女にね!
あ、緋那、菜乃香!こっちー!!」


涼風が泣きながら抱きつこうとする
称磨をかるくあしらってから、
大声をあげながらぶんぶん手を振る

小学生かよ、お前は


「雅早すぎだから!」


奈月がはぁはぁいいながら文句を言う

奈月は短い髪を左右に縛っている
水着は黒の大胆なビキニで
大人っぽい奈月には似合ってる

そして菜乃香は.....


「ゆーうや!
ごめん、またせちゃったね」


上目遣いで俺をみつめ
申し訳なさそうに眉を下げている


いつもの蜜網をポニーテールにし、
ボーダーのシュシュで結んでいる

水着は.....


プシューという音とともに
俺の顔が真っ赤になる

赤い顔を見られたくなくて
あわててそっぽを向いた


「ゆう....や?」

「なんだよ?」

「てれてるんだよねぇー。
菜乃香があまりにもかわいいから」

「なっ!ちげーよ!!」

「ふーん」


涼風が全てを見透かされたような目で見る

くそっ、しっかりしろ!!





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