ラスト
第二章
あれから4か月…


彼を完全に忘れた訳じゃない…

ただ、思い出す回数が減っただけ…



仕事人間な正弥さんも、父の配慮もあり今は出張も無くいつも側に居てくれる。

幸せだった…。
あの日までは…



定期健診…

お腹の赤ちゃんが小さいとは6か月の頃から言われていた。

だから、食事も気を付けていたつもりだった。

今日もいつも通りの検査をしてすぐに帰れると思っていた。

でも、その日は先生の口から出た言葉は、

「切迫早産の可能性があるから今すぐ入院を」


訳が分からなかった。


入院の準備なんて全くして無かったから、正弥さんに頼み持ってきてもらった。

当分、極端に歩くなと言われた。

当然、正弥さんも訳が分からず、急いで病院に来た。

「仕事中にごめんね…」
私がそう言うと正弥さんは

「大丈夫だよ」

そう言って抱きしめてくれた。

入院手続きを終わり、先生が正弥さんに入院の理由を話した。


一つは、切迫早産の疑い。

もう一つ…

それは、

子供が小さい…
8か月で1000㌘もない。
そして、心音が弱い。



そう言うと先生は帰っていった。



頭が真っ白になった。

涙が…

止まらない。


正弥さんがまた抱きしめた

二人…涙が止まらない…

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