ラスト
静かな部屋にドアが開く音が響いた。


そこには





彼がいた。




彼はドアを閉め、私の方へ来るなりカーテンを閉めた。



そして、私を抱きしめた。


「やっぱり、君がそばにいないとダメだ…

俺は君を愛してる

だから…

俺を捨てないで」

彼のその言葉


早く離れなきゃ…


じゃないと…

また思い出しちゃう


ダメ……

もう戻ってはいけないの



「俺の事、嫌いになったのか?」


そんな事ない、

本当に大好きなの…

でも…ダメ…


ダメなのに…

彼の香りが狂わす

彼を拒む事が出来ない…



彼はキスしてきた


前までは嬉しかったのに…

今は…



分からない…


貧血で頭が痛い…

めまいがする


「蓮さ~ん」

病室のドアが開いた。

まずい…


見つかってしまう…
ここでバレたら…

もうおしまい…


すると彼はベッドの下に潜り込んだ。


「一人だと寂しいでしょ~
でも、一人の時間は終わりよ~」


そういうと、看護婦は片付けを始めた。

私の目の前のベッド
いつ見つかるか…

ただでさえ貧血でちょっと歩いただけでも呼吸が乱れ心拍数がハンパない…

心臓が痛い…



ドアが開いた。


そこには…
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