ラスト
本当なら授乳の時間

でも、まだ歩けないから行くことが出来ない。


早く貧血治さなきゃ

ウトウトしてきた…
眠い…

足音が近付いてくる…

私の所に…?

違うよね…

まぶたが閉じていく。

カーテンの向こうに誰か居る…

起きなきゃいけないと思うけど…



すると話し声が聞こえた。

良かった…

私の所じゃない

そうしてそのまま寝てしまっていた。


気が付くと窓の外は暗くなり始めていた。


久しぶりにこんなに寝た気がする。


「ゆっくり眠れました?」

夜勤の看護婦がそう言いながらカーテンを開けた。

「顔色も良くなってきましたね!

早く点滴が取れると良いね。そしたら、久しぶりに歩いて鍛え直さないといけませんね」

彼女はそう言い笑った。
次の日、周りの人達は退院や部屋替えで私一人。

彼の奥さんも部屋替えでちょっとだけ遠くなった。


これで、カーテンを開けて居られる。

彼に会わなくて済む…


今日は正弥さんは父の付き添いで、ここには来れない。

1時から4時までは人の出入りが頻繁で、廊下は騒がしい。

でもこの部屋は私一人。

だから、ここに入って来る人はいない。
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