ちぇりーあめ

嘘の味

いつも。毎日。
私はまたあなたに嘘をつかれる。

香山さくら。14歳。
今、人生最悪の恋をしています。

告白したのは私。
中1の入学式。
今の彼氏相沢直と出会った。

少し不器用で、でも純粋な彼の姿に
私は惚れてしまった。

告白したのは5月17日のあなたの誕生日。
プレゼントを持ってあなたに告白した。
顔を真っ赤にしながら返事をしてくれたあなたに…
惚れ直した。

でも、そんなのもつかの間。
学校で1番の人気者になったあなたは、
浮気性の彼へと変わって行った…

最初はまだ軽いほうだった。
浮気してたのは知っていたけど、
約束した日には必ず来てくれた。

でも浮気はだんだんエスカレートしていくばかり。
告白されると必ずokするあなたに腹が立って。
〝別れよう〟と何度告げたことか。

でも決して別れてくれなかった。
それどころか逆に怒られて、暴力ばっかりふるう。
もう純粋な彼はどこにも居ない。
それどころか毎日嘘だらけの世界。

今日もそうだった。
公園で会う約束をしていたのに、
「家の用事が出来た。」
で、あっさりと逃げられた。
本当は違う女の子とデートしてるんでしょ?
知ってるよ。

もうこんな恋やめたい。
私は純粋な彼に恋していた。
嘘つきの彼は嫌いだ。



もう彼のわがままについていけない。
私は1人で居る。
もう…恋はしたくない。
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