放課後恋愛

「あっ……」


後ろに振り向くと、そこには本を片手に立つ朔矢君がいた。


「…さっちゃんも、ここで勉強?」


ニコッと爽やかな笑顔を見せる朔矢君にコクンと頷いた私は、直ぐに視線をテーブルに戻した。


なんか…朔矢君と話すのが気まずく感じちゃう…。


一昨日、せっかく勉強に誘ってくれたのに…


私…、急用が出来たから…ってメールで断っちゃった…。


先に朔矢君と約束してたのに……。



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