生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



授業が始まるから、と教室に帰ったあたしは、友良に声を掛けられた。




「未愛ー?一体何処に行ってたのよぉ!」



「ちょっと屋上にね?」




あどけなく笑う友良は、あたしの席を陣取り、筆箱の中身を探っている。


いつから友良の席なの?とツッコミたくなる程、あたしの席にしっかりと馴染んでいる姿を見て、席を変えてあげようかな、と思ったのは秘密だ。




「次の授業何だっけ?」



「それが、数学の平山が休みらしくて、次の時間はLHRに変更なんだって」



「そうなんだ!数学ニガテだから、ちょっと嬉しいー!」




ガッツポーズを決め、友良が笑っていると、あたしの筆箱から消しゴムが零れ落ちていった。




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