生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
「国友さん、どうやら隣みたいだね!」
「って広瀬君?誰だと思ったー!」
あたしの左隣は友良だけど、右隣は広瀬君らしい。思わぬ展開に、頬が緩くなる。
「よろしくねー!勉強聞きまくるから!」
「俺に聞かれても答えられるかなぁ…。でも、頑張るから」
あたしのテスト前の対策の目星も付いた所で、グルッと席から風景を眺めてみる。
すると、あたしの後ろの席が空席な事に気が付いた。
「そういえば、此処は小杉君の席なんだって」
「そ…そうなんだ」
どうやらあたしと小杉春流は、また席が近くなってしまったらしい。偶然なのか、とても気が合うのかは知らないけど。
空席の小杉春流の席を眺めながら、あたしの中の決心を確かなモノにしていく。
「必ず借りは返すから。待っててね」と。
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