生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
「国友さんって生徒会だったよね?」
「そうだよー」
「来学の生徒会役員、凄い憧れてるんだよね。そうだ、アドレス交換しない?」
「いいよ」
ケータイから赤外線受信をして、お互いのアドレスを交換し合った所で、友良があたしを呼ぶ声が聞こえる。
「何ー?」と言いながら向くと、少し眉間に皺(しわ)を寄せた友良が、そこには居た。
「何か、怪しいニオイがする」
「へ?」
「広瀬君の事だよ。未愛に近付くなんて、あたしが許さないんだから!」
そう発言する友良の事をもう少し重く見ていれば、あたし達の運命は、変わっていたのだろうか。
そんな事を思う日が来ない事を祈りつつ、夏休みを迎え、そして―――二学期が始まる。
.