生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
“生徒会長が決めた校則のクセに、自分勝手に撤廃とか言うな”という批判の言葉を覚悟していたあたしは、ホッと胸を撫で下ろす。
チラッと視線を横に移すと、由羽先輩も紅羽先輩もそう感じているらしく、表情が柔らかくなっている。
小杉春流は、相変わらず身体がカチンコチンに固まっているけど。
ステージ上では、賛成の声に包まれている瑞兄が、嬉しそうに笑っていた。
「今まで独特な校則のせいで、生徒の皆さんにはたくさん辛い思いをさせたと思っています」
「瑞兄…」
「でも、堅苦しい来紋学園の歴史は今日で終わりです。良い恋愛が出来るように期待しています!」
最後の言葉に、生徒からはたくさんの感謝の声が注がれる。瑞兄は最後まで生徒会長としての表情を守りながら、ステージを降りた。
今日、この瞬間。
あたしの夢であり来紋学園生徒会に入るきっかけであった“恋愛禁止という校則を無くす”という事が、実現された。
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