年上彼女

「なん…で、知ってる…?」


怒りと淋しさを含んだ表情で
上から私を見下ろす瞳…


そんな顔しても、
もう、騙されないから…


「受付と秘書課は、
団結力が強いんだからっ!

専務の秘書の子が
教えてくれたのっ!!」


主任が固まってるその隙に
ソファーからクルリと身体を床に落とし

主任のガードから
逃げることが出来た


膝や腕を少し打ったけど、
そんなコト、気にせずに

体勢を整えて
この空間を出た


そして、


「私がバカだった…

もう、私に関わらないでっ!」


そう、一言
主任の背中に投げつけて
このフロアを後にした…




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