年上彼女

市居くんの傍に
ゆっくりと並ぶと、


上から下からあてられてるライト
に、一瞬、目をしかめる


視線をどこへ持っていけばいいのか
キョロキョロとしてると


「水上さん、
カメラマンさんの方、向いてねー」


上田さんが、
手を挙げながら、私を呼ぶ


「あ、はい…」



ダメだ…
なにやってるんだろう…私…


あまりにも慣れないコトだし、
かなり、緊張しまくってる…


「大丈夫ですよ…」


緊張で、焦り始めた私の頭の上から
市居くんの声


「俺も、さっきまで
めっちゃ緊張してましたから…

カメラマンさんの言うように
動けば、そのうち慣れますよ

レンズだけ、見てれば
他の人たちは、さほど気にならなくなりますしね」


「…そ、そうなの?」


それは、市居くんだけじゃないの?、と

彼の方を見上げた


すると、


間近にある、彼の瞳が私を見下ろす…


まただ…


私の胸の奥が、キュンと
締め付けられた






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