強がりも全部受け止めて
『・・・専務。立ち聞きとはあまり感心できないです』





『何を人聞きの悪いことを。こんな所でいちゃつくほうが悪い』






『いちゃついてるとわかっているなら、気を遣って声をかけない、という選択肢はなかったんですか』






『ないな』





ガハハと小気味良く笑う相田さんの上司とは反対に、相田さんは盛大なため息をついて、ますます渋い顔になっていく。





『そんな怖い顔をするな。彼女に嫌われるぞ?』






からかうように相田さんに言う専務さん。
それにピクリと眉をあげて反応する相田さん。

そんな相田さんを見てますます面白そうにする専務さん。


……専務さん、絶対わざと相田さんを挑発してるわよね。




2人の言い争いがどんどんヒートアップしていくから、私はさっきの発言の言い訳をする暇すら与えられず、ただおろおろしながらその様子を見ているだけしか出来ずにいた。








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