君の面影

憂鬱

3年前___


俺が中2ぐらいのときに、女豹の弓という不良の頭が現れた
そして俺はRabbit(ラビット)というチームに入っていた
Rabbitは色んなチームにスパイを送り込んでいて、情報はこの世界で右に出るものはいないほどもっていた
そう、女豹の弓のチーム、パンサーにも送り込んでいた………


「竜二、慧はどこいった?」
「多分まだあっちじゃねぇ?」
「竜!! 一!!」
「慧!! 遅かったじゃねぇか」
「しょうがないじゃん。パンサーはかなりの相手なんだよ? 出てくるときも一苦労なんだから!!」


慧とは、野島 慧(のじまけい)のことで、Rabbitの中でもかなりの刺客だ
さらに女ときたもんだから、相手も油断する
まさに天性の才能を持った奴だ


「今日はお前が呼び出したんだから遅れてんじゃねぇよ!」
「あはは〜☆ ま、いいじゃないのよ。 今日は二人に天使を見せてあげるんだから♪」
「「天使???」」
「うわっ…ハモるなんてき〜も〜い〜」
「うるせぇ!!」


俺達は慧の言っていた天使が何のことかわからなかった
というより、天使なんて架空の存在だ


「あ、言っとくけど、手ぇ出したりなんかしたらただじゃおかないんだからね?」


ゾクッ…


「「は、はい」」


流石にRabbitの幹部をしてるだけあって、貫禄もある……


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