桜の見える丘(仮)
2人で気持ち悪い笑みを浮かべながら2人の後ろを歩く。
「みてー!!あの二人かっこいー…。」
「やばいじゃん!!!イケメンー!!!声かけちゃう?」
「無理だよー!!!彼女いるでしょ…。」
神谷達…やっぱかっこいいんだね…。
ハデな水着を着た女たちはキャー!と言いながら盛り上がっている。
「あの後ろ歩いてるの彼女なんじゃない…?」
お?やっぱそうみえるよねぇー!!!
フフン♪いいでしょ?
「なわけないでしょ!!釣り合ってないっつーの。あんな顔してるくせに…無理無理~。」
あはははははは!と耳が痛くなるように笑う。
「葵ー。私…こーゆーこと言われるの多くない?なんかもう…慣れちゃいそ。」
「こんなのに慣れちゃだめだよー。殺って来てやろ―か?」
親指でその女達の方を指しながら冗談風味に言うけど…こわいよ…。
「いや…大丈夫だから。うん。怖いよ葵。」
「怖くないよ。ってか怖いって言うなぁー。」
なんとも…私たちの会話…気が入ってない。
見とれちゃってるんだ…。