ケータイ小説家
ーーずるいよ…マサヤ…



ーーそんなに優しくしても…



ーーマサヤのホントの愛は
アタシのものじゃない…



ーーだったら…
優しくしないでよ…



ーーアタシ…
壊れていっちゃいそうだから…



それでもまだ…
貴方に言われたくせに…
何一つ身に纏わない姿のまま…
ベッドに入り…


ケータイの中だけの


「二人の愛の姿」


を見て自分にまた
言い聞かせる。




ーーこんな愛を選んだのは…


ーーアタシだから…


と…。






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