ケータイ小説家
ーーガチャ…



「じゃ…またな…」



そう言ってバタンとドアを閉め…
貴方は家族のいる家へ帰って行く。




ドアが閉まる前に…



「メールもだめ?」



と…答えなんか
分かっているくせに
貴方に甘えるように言う自分。




貴方が嫌がること…
解ってても…
アタシの満たされない心が
そう言わせる。



背中の反対側で…
貴方の顔が曇ってるのは…
手にとるように解ってはいても…



聞かずにいられない。



ーー好きだから…



ーー不倫だから…




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