先生と生徒の切ない恋

最後の最後で

いよいよ3月突入。

ほとんどの人が受験を終えた。

今日から学年分散会と
卒業式の練習が始まる。

分散会ではいつめんで
教室の飾り作りをやろう!!
と言っていた。

璃莎ちゃんには
飾り作りすきねーっ
って言われた。


「どうせなら派手がいい!!」
真耶が言った。

「その意見さんせー!」
未憂・亜佳李・嘉那が言った。

「いや、シンプルでしょ!」
と百花。

「さんせーいっ!!」
美由・遊稀・夏恵條が言う。

意見が真っ二つに割れた。

しばらく口論が続き・・・・・・

「派手がいーのっ!!」

「ぜっーたいシンプル!!」

「最後なんだから壮大に
したほうがいいもん!」

「シンプルの方がしっくりする!!」
口論の声はでかく、
周りは"シーン"としていた。

その雰囲気に気づかない8人。

すると………

「いい加減にしなさーいっ。」
怒鳴り声が聞こえた。

その主は

璃莎ちゃんだった。

8人はポカーン。

「あらごめんなさい。」
ニコッて笑う璃莎ちゃん。

みんな怖がっていた。

結局両方取り入れることにした。

飾り作りは順調だった。

そこに黒い影が
また忍び寄っていた。
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