愛乗りシンドバッド
座っている所に片足を乗せて
リラックスをしている
格好を解いたら、
パイプをふかしつつ
椅子を少し回転させて
振り返るハル。

……う、葉を燻した匂い。
かなり吸ってるな。

ハルは目を据わらして
黙ったまま、
突然の訪問客を
観察するように俺を見た。

しかしやがてまた
机に向き直して
本を読み始める。

部屋は10畳ほどばかりか。

固いレンガの壁に囲まれて、
横に押し並べてある
大きな本棚のみならず
床にもたくさんの本が
積まれているせいで、
さらに圧迫感がある。

……なんでこんな所で1人で?

部屋の真ん中に敷いてある
赤いペルシャ絨毯だけが
さっきまでの
優雅な感じを思い起こさせた。
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