愛乗りシンドバッド
(私も同じ)

と、またハルの思いが聞こえた。

(ハヤト、はやく)

と、また。

(はやく、はやく、はやく)

……ど、どうしよう。
……マジでこれ
どうすればいいんだ。

ハルは俺のアクションを
誘っているみたいだった。

俺がためらってるのは
なんでだっけ……?

別に繕う意味もとりたててない。

誰もが羨むような人生を
誰もが送りたいと思うのは
本能的じゃないか。

嘘のないように
好きなことを好きなように。

行きずりの一夜を
してしまえばいい。
このままいくとこまで
いっちまえばいい。

都合よく明かりもないし……。

誰も……。そうさ。
どうせ誰も気づかない――。
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