愛乗りシンドバッド
モルジアーナは木窓のあたりを
探りやすいように、
ランプの灯を手で遮って
こちらに向けてくれた。
濃い影で明暗がきわだつ。
「魔人?今のちっこいのが?」
「姿形は関係ありませぬ。
魔は人や物を媒体にする
煙のようなもの。
惑わしの言葉に
耳を貸したのであれば、
動物や物や、たとえそれが
人の子供であったとしても、
たちまち魔に陥る。
そのことをよく
覚えておいてください。
アッラシード王の傍に
おられるのならなおさらです」
たまらず俺は口をいれた。
ここの人達は黙っていたら
聖書でも持ってきそうだ。
「ちょ、ちょっと待ってよ。
魔人もそうだけど、
煙?惑わしの言葉?
あんた達はなんでも
話がぶっ飛びすぎだって。
……もしやと思うけど、
今、モルジアーナさんが
切りつけたのって
……その、
人の子供だったんじゃ……」
その質問に返事はなかった。
探りやすいように、
ランプの灯を手で遮って
こちらに向けてくれた。
濃い影で明暗がきわだつ。
「魔人?今のちっこいのが?」
「姿形は関係ありませぬ。
魔は人や物を媒体にする
煙のようなもの。
惑わしの言葉に
耳を貸したのであれば、
動物や物や、たとえそれが
人の子供であったとしても、
たちまち魔に陥る。
そのことをよく
覚えておいてください。
アッラシード王の傍に
おられるのならなおさらです」
たまらず俺は口をいれた。
ここの人達は黙っていたら
聖書でも持ってきそうだ。
「ちょ、ちょっと待ってよ。
魔人もそうだけど、
煙?惑わしの言葉?
あんた達はなんでも
話がぶっ飛びすぎだって。
……もしやと思うけど、
今、モルジアーナさんが
切りつけたのって
……その、
人の子供だったんじゃ……」
その質問に返事はなかった。