愛乗りシンドバッド
……嘘だろ?

「魔人と呼ばれる
由縁でしょう。
人の名残を残していても
魂は黒く汚されており、
助けることはもはや
不可能なのです。
過去においても
魔人と化した者を
たくさん見てまいりましたが、
人を憎み、恨む、
嫉妬にまみれた魔人とは
しょせん相容れぬもの」

「けどあんな風にいきなり
切りつけるなんて……」

「罪を重ねさせるよりは
マシでございましょう」

射すくめるような
モルジアーナの眼光には
言葉を失うほど
まるきり迷いがない。

なんなんだよ。
人を切ったくせに。

……慣れてるのか?

「退治してしまうことが
私らに残された対抗策。
情けは無用でございます、
シンドバッド様」
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