愛乗りシンドバッド
ハルは小さくオレンジに灯る
明かりの隙間で
こっそりと唇に
人差し指をあてていた。

「これからこの時代にはびこる
魔人の王たるものを
襲撃します。
シンドバッド様もおいでなさい。
あなたにも
関係の深いことですから」

「……はっ?俺も?
……え?なんで?」

魔人を襲撃?
一般市民の俺が
なんでそんなことを。

と、不甲斐なく思った時。
またしても身の
縮みあがることが起きた。

工事現場で聞こえるような
鉄を叩く太い音が
突如連続して部屋に轟いたのだ。
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