Pinky
お笑いテレビを見ながら二人で
ゲラゲラ笑っていたら
携帯が鳴った。


「誰だ~こんな時間に~~」

俺は体を起こして
携帯をみると
アンリからだった。



「はい。」



「和人?ごめんね。
さっき会ったばかりで……
あのね…こんなこと言ったら嫌がられると
思うけど…ピンキーがいるのに…
申し訳ないんだけど…
怖いの…一人でいると死にたくなる…
和人と会ったら一瞬救われて…
だけどまた…死にたくなって来て……
どうしたらいいのか……」


アンリの声は震えていた。



「待ってろ。今行ってやるから。」



「1502号室だから・・・・」



 え?部屋なのか・・・・


一瞬たじろいたけれど
また会いたいと思ってた俺には
朗報のように感じた。


支度をする俺に心配そうに
ピンキーが

「アンリさんのとこ?」
と聞いた。



「うん…なんか精神不安定みたいだから
ちょっと行ってくるよ。
寝てろよ。」


俺はピンキーを抱き寄せた。



「気をつけて・・・・」

ピンキーはそう言って
送り出してくれた。
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