最後の天使



「山本サンキューな」


「いえいえ、こちらこそ」


俺は
マンションのエスカレーターで
改まって山本にお礼をした。


「また、家具とか買いに行くだろ?言えよ」


「はい、でも大丈夫です!また男見つけますから」


気を使ってか
山本は笑って舌を出した。


気になっていた青あざは
少しずつではあるが
消えていった。


♪~♪~


俺が鍵を開けようと
鞄から出した時、
携帯が鳴り響いた。

夕日と俺ら。

それ以外には音もなかった。



「あ、電話。ごめん先入ってて」


「わかりました~」


俺は山本に鍵を投げて、
電話に出た。




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