籠の鳥
約束
まだらが叫んだ途端、まだらを抑える妖怪の頭上から、大きな影が降ってきた。
それはその妖怪の顔を覆うように乗る。
妖怪はその影が気になってしまい、まだらを放してその影を振り払おうとしていた。
まだらはその影の主を見た。
「…!さら…!」
一回り以上大きくなったさら。
その妖怪よりも大きく、顔つきが変わっている。
そして妖怪がさらに気をとられてるうちに俺は剣を握り直した。
「ぐああぁぁぁぁッ!!!」
一瞬で妖怪の足元へまわり、妖怪の心臓を一突きする。
倒れる寸前にさやは妖怪から離れた。
隣に着地して、俺を包むように立つ。
妖怪は「姫…」と呟きながら目を閉じた。
「まだら!大丈夫か!?」
起こすとまだらは俺の腕を掴んできた。
「何で…?何で助けたんですか!?僕は皆から嫌われる厄介者ですよ…!?」
「だってお前ぇ、助けてって言ったじゃねぇか」
「そ、それはそうですけど…」
「でも…」と言葉をなくすまだらに俺は頭を撫でた。
「妖怪退治屋の俺は、いかなる理由があれど人間を守るために妖怪を倒さないといけない。例えお前が妖怪を呼ぶ青年だったとしても、俺はお前を守る約束がある」
笑いながら言って、俺はさやの背中に飛び乗った。
まだらが俺達に近づく。
「飯、誰かさんにやっちまったからな。お腹空いてるから、帰ってきたらたんまり食わせろよ」
まだらは笑いながら頷いた。
「はい、約束です」
それはその妖怪の顔を覆うように乗る。
妖怪はその影が気になってしまい、まだらを放してその影を振り払おうとしていた。
まだらはその影の主を見た。
「…!さら…!」
一回り以上大きくなったさら。
その妖怪よりも大きく、顔つきが変わっている。
そして妖怪がさらに気をとられてるうちに俺は剣を握り直した。
「ぐああぁぁぁぁッ!!!」
一瞬で妖怪の足元へまわり、妖怪の心臓を一突きする。
倒れる寸前にさやは妖怪から離れた。
隣に着地して、俺を包むように立つ。
妖怪は「姫…」と呟きながら目を閉じた。
「まだら!大丈夫か!?」
起こすとまだらは俺の腕を掴んできた。
「何で…?何で助けたんですか!?僕は皆から嫌われる厄介者ですよ…!?」
「だってお前ぇ、助けてって言ったじゃねぇか」
「そ、それはそうですけど…」
「でも…」と言葉をなくすまだらに俺は頭を撫でた。
「妖怪退治屋の俺は、いかなる理由があれど人間を守るために妖怪を倒さないといけない。例えお前が妖怪を呼ぶ青年だったとしても、俺はお前を守る約束がある」
笑いながら言って、俺はさやの背中に飛び乗った。
まだらが俺達に近づく。
「飯、誰かさんにやっちまったからな。お腹空いてるから、帰ってきたらたんまり食わせろよ」
まだらは笑いながら頷いた。
「はい、約束です」