籠の鳥

行末

まだらが出て行ってから無言が続いた。

皆が皆、それぞれのことを思っている。



ついに俺は口を開いた。

「俺達の任務は終わったんだ。俺達も解散しよう」


まだらは帰ったんだ。

もう集団を作ることはない。


俺がさやを抱き上げて出て行こうとした時、やつはは立ち上がって怒鳴った。

「待てよ!僕はまだやり切っていない!」

「残念ながら、オジサンもだ。ざっくん」

俺はマオにだけ振り返った。

"お前もか"というように睨む。

「僕はまだ目的を果たしていない。家族を殺した妖怪の手掛かりを掴みたいんだ」

「まーくんの最後を、あの子は今後どう生きるのか、まだ見ていない」

「………」

もう欲だけでしか動いていない2人を見てため息をついた。

「また行くのか?」
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