籠の鳥
床から溶け出すように出てくるのだ。

さやが叫ぶのも無理はない。



俺はさやから飛び降りた。

そして剣を抜く。


やはりまだらは騙されていただけだ。

歌とどう繋がるかまだ分からないが、今の現状は間違ってる。


「さや、ここを抜けるぞ。奥にまだらがいる」

「おう」



ドロドロと動く幽霊のような妖怪達に向かって行った。
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