籠の鳥
「…まーくん、起きたのかい?」
優しい笑顔を向けてマヤは近付いてきた。
するとそれに敏感に反応してさやが飛び起きた。
そしてマオが部屋に入ってくる代わりにさやがもの凄いスピードで出て行った。
「あらら、さっちゃんいつの間にここに入り込んでたんだ?」
マオは振り返りながら言った。
「あ、そーなんだよ、まーくんに訊きたいことがあったんだ」
そう言って僕の左手を掴んだ。
そして自分の手の上に僕の手を広げる。
「この中指、どうしたの?」
僕の左手中指の爪は、紫色に変色していた。
それをマオは疑問に思ったらしい。
「小さい頃からできてるんです。理由は分かりません」
「それじゃ、お腹にあるものもそうかい?」
そう言われ、僕は自分から服を捲った。
紫色に変色した大きな痣。
それを見ながら僕は頷いた。
「そうか…実はね、調べてみたらどうやらそれも妖怪の血のせいみたいだよ。妖怪の一部ってことさ」
予想通りの結果に、僕は静かに息をついた。
優しい笑顔を向けてマヤは近付いてきた。
するとそれに敏感に反応してさやが飛び起きた。
そしてマオが部屋に入ってくる代わりにさやがもの凄いスピードで出て行った。
「あらら、さっちゃんいつの間にここに入り込んでたんだ?」
マオは振り返りながら言った。
「あ、そーなんだよ、まーくんに訊きたいことがあったんだ」
そう言って僕の左手を掴んだ。
そして自分の手の上に僕の手を広げる。
「この中指、どうしたの?」
僕の左手中指の爪は、紫色に変色していた。
それをマオは疑問に思ったらしい。
「小さい頃からできてるんです。理由は分かりません」
「それじゃ、お腹にあるものもそうかい?」
そう言われ、僕は自分から服を捲った。
紫色に変色した大きな痣。
それを見ながら僕は頷いた。
「そうか…実はね、調べてみたらどうやらそれも妖怪の血のせいみたいだよ。妖怪の一部ってことさ」
予想通りの結果に、僕は静かに息をついた。