籠の鳥

曲者

宿屋に入って別室でマオはさやの手当てをした。



宿のやつがよく入ってくるから妖怪の姿には戻せないという。

それから俺は壁に寄りかかって休んでいた。


…あの剣がないと、俺は………


そしてその剣を持っているフウを見た。



剣を抜かずに刃の方からガジガジと食べていた。

…………!?


「食べてる!?」

俺は顔を真っ青にして叫んだ。

フウは気付いて俺を見たが、表情1つ変えずに食べていた。

「少しは食べるのやめろや!」

バキバキと割れて分解されフウの腹に納まっていく。
「お腹空いてたから」

「それでも食うなや!!てか食いもんじゃねぇ!!!」

「何々煩いね、何事?」

「あんたのペットだよバカタレ!!」

近くの湯飲みを投げたが、マオはそれを避けずキャッチした。

それを机に置きながらフウに近寄る。
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