籠の鳥
「こらこら、そんなもの食べちゃ駄目でしょ。お腹空いたなら口で言わないと。その為につけたものだよ?」

「…お腹空きました」

「いい子だねぇ」

「剣を丸々1本食べる奴のどこがいい子なんだよ!?もう俺の剣ねぇじゃねーか!!?」

フウの頭を撫でるマオを見て俺は言った。

マオは「はぁ…」とため息をつく。

「剣の1本や2本でガタガタ煩いの。ざっくん、おごってやるから何か買ってきて。虎猫が足りないんだって」

「剣1本でまだ足りないのかよ‥よく分からんが…わーったよ。まだら、一緒に……まだら?」

投げられた金を受け取って、隣にいるまだらに声をかけかけた。



しかしまだらの様子が変なことに気付く。

ずっとぼーっとしていて反応を示さなかった。

顔を覗くとやっと反応する。

「…っあ‥すみません…」

「お前…「疲れてるのかぁ、仕方ないね。ざっくん1人で行ってきな?」」

「……………………………………………(怒)」

言葉を切られた挙げ句に勝手な言い分で俺がパシリにされた。
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