腹から叫べ!
九条は手足をバタバタさせていた。
「やば!ユラ君!大人の人呼んできて!」
「わかりました!」
ユラは走って行く。
すると、九条の異変に気づいたのか、ガクは一度止まって振り返った。
「九条!?」
「うっ!おぼっ!」
ガクはすごい速さで九条の元に向かった。
「掴まれ!」
「うぐっ!」
「落ち着けよ!」
九条はガクの声に反応して腕に掴まった。
「力抜け!浜辺に戻るぞ。」
ガクは九条を抱えたまま浜辺へ向かう。
「あそこです!」
ちょうどユラがライフセーバーを連れてきた。
「大丈夫か!」
ライフセーバーは海に飛び込んで九条を救助した。