腹から叫べ!

「ガク君大丈夫ですか!?」

「九条テメエ…。」

チヨは殴り掛かろうとした。

「チヨ待て!」

ナインの制止が入る。

「なあ九条、お前こんなやり方じゃ、一生ガクには勝てねえよ。」

「は。」

「つーことで、明日正々堂々勝負しよう。」

「「「「「はああああ!?」」」」」

ナイン君がまたわけのわからないことを抜かした。

「え、ナイン君、今の状況わかってる?」

「もちろん。元同級生の喧嘩だろ?」

「は?」

「男は拳で語ることも必要だがな、今の喧嘩はガクにとって不利だ。喧嘩が苦手なんだから。」

いや、どうみても喧嘩じゃなくて一方的な暴力だったんですけど…。

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