先生との恋☆Second・Story☆完結☆



「何が!」


「院内ばっかいて外に出ないとそんな風にばっか考えちゃうんだろうな」

やっぱ外に出た方が良いよ、と呟きナプキンで口を吹く聖くん。


意味が分からない。

「だってさ、開き直っちゃえばいーじゃん!心ちゃんが来ないでって言ってもどうせ秋は行くでしょ?」


「……多分」


来ないでって言って来ないならもう言ってる。

言っても聖くんの言うとおり来るのは分かってるし、なんで来ないでと言うのかと逆に聞いてくると思う。

「じゃあ寧ろ開き直って須藤に言っちゃえば?“だから?もっと負担かけてあげるわよ!”くらい」


「……」

「その方が心ちゃんっぽいけど?」


「あたし、絶対そんな事言わない」


聖くんは体験してないから分かんないだろうけど、あの空気の中で、あの鋭い視線を受けてそんな事を言えるのはよっぽど神経の図太い人だろうね。

「あたしが傷が出来たら彼氏も出来ないって言ったから、本当にそうならないように高橋が彼氏になってくれたのかな……?」


責任感じて。


ぽつりと落とした感情は今日初めて感じたものではないけど。

今までもなんとなーく思ったりしたこともあったけど。


須藤先生に言われてやっぱりそうかもしれないと言う思いが強くなる。


「余計なこと言わなくて大人しい患者でいればこんなことにはならなかったんだよね」

大人しくして、大人しく手術を受けて退院していく。


そうしていれば高橋の負担もはるかに軽かっただろう。


「……見た目大人しいのにね」



「良く言われる」


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