先生との恋☆Second・Story☆完結☆
この生活にも慣れてきた。気付けばもう1週間以上も暮らしてるんだよなーと思う。
そして、家に帰る度に思う。
「…なんか、聖くんってヒモみたい」
「はぁぁぁぁ!?」
今日は18時までのバイトで。ゆっくり帰ってきて、ただいまーって言ったら先に帰宅していた聖くんが出迎えてくれて。
それを見て、思ったままに言ってしまった一言。
本人はびっくりしたように目を見開くから、ちょっと悪かったなと思う。
「いや、そんなつもりで言ったんじゃないけど」
「じゃあどんなつもりで!?」
ただ、そうやってくつろいでるのを見て、ふと思っただけで。
「聖くんの家にあたしがお邪魔してるんだけど、あたしの部屋で聖君が寛いでるような感じだなーって思ったから」
「だから、ヒモだと?」
「そうそう」
「何それ」
ここまでは言わないけど、なんていうか…
犬、みたいなんだよね。聖くん。
放っておいて欲しいと思った時はあたしが存在してないってくらいに徹底的に知らないふりをしてくれるけど、
普通にしてればあたしの気配を常に気にしてくれてるみたいで。
話も絶対に返してくれるし。