先生との恋☆Second・Story☆完結☆
あたしが気にしてたこと。
元気になって、
病院から遠ざかればどんどん知らない高橋になっていく。
須藤先生やあの子と近くて
意地っ張りなあたしなんか嫌になるんじゃないか。
そう思ってたけど…。
「…だめじゃ…ないっ…」
堪えきれなくて。
溢れだした嗚咽に思わず下を向けば、
コツンとあたしの額に高橋の額が当てられる。
泣いてるからかあたしの顔も温かくなっていて、もう高橋の熱さなんて分からない。
ふふ、って笑う高橋の息遣いを感じる。
「好きだよ、心。
意地っ張りで、素直じゃなくて、
でも大事なことは我慢して本当は泣き虫な心が。心自身が」
「ふっ…っ……」
好きだ。好きだ。この人が心から。
離れたくないって思うほどに。
「っ……あたしも……」
「うん」
「あたしも、好き」
「……うん」
「優しい高橋が」
「うん」