先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「…してもいいならしてよ」
「会ったこともあるっていうし、理由が理由だし、誰か分かんない俺がするより全然良いって」
早く電話したげないと。
その子1時間くらい待ってるよと言えば、スマホをこれでもかってくらい顔に近づけて見てる秋。
「……こころ、」
そんなに自分でしたくないのか。
「連日寝不足だったって言ってんじゃん。起こしたらかわいそうだって」
せっかく気持ちよさそうに寝てんのに。咎めるように秋に言えば、ますます眉に皺が寄ってく。
「……動けない」
「そのまま電話しても大丈夫だよ。声抑えてれば起きないって」
しばしスマホとにらめっこする秋に、
ふうとため息を吐き出してコンビニ袋を持ち上げる。
忘れてた。
「アイス買ってきたけど食べる?」
「……心が起きてから食べる」
しばし考えて、そう言った秋にあっそ。とだけ言って背を向ける。
アイス冷凍庫に入れなきゃー。
「聖」
部屋を出る前、秋に呼び止められて首だけで振り向く。
「なーに」