先生との恋☆Second・Story☆完結☆
口に入れてすぐ飲み下すそれに、高橋自身も驚いてるようで。
あたしも経験があるから分かる分かると思う。
「……もういらない」
半分行くか行かないかという所。
ふうと息を吐きだしたあと、高橋はそう言ってあたしの次の手を止めた。
「もういいの?」
「うん、お腹いっぱい」
食欲のなさにびっくりするけれど、
それでもまだ食べただけいい方かな。
そっか。と思ってあたしも食べようかなーって思っていると。
「―――懐かしいですね」
ふと、口元を触りながらそう言った高橋に、視線を送る。
ふわり、とどこかを見つめて笑った高橋。
「あの時と逆だ」
そう言った高橋に。あたしも自然に笑みが零れる。
「覚えてたんだ……」
「あ、心も覚えてた?」
もちろん。忘れるわけないじゃん。