先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「それ、初めて作ってもらった時同じ事思った」
「意外!」
あたしが料理出来ると知った時の高橋のようにあたしが料理出来ないと思われたらしいのがムカつくし、一言以上多いけど。
美味しいって言ってくれて
すごく美味しそうに食べてる姿を見たら、悪い気はしない。
「ご馳走様でした」
ニコニコ顔でごく自然にお皿をあたし達の分まで流しに運んでくれた。
……結構良い人、なんじゃん。
「さて、心ちゃんの約束通りに帰りますか。……じゃあな」
「えっ、」
もう?
「気を付けてね」
キッチンから出てきたかと思えば、こっちへ戻ってこずにそのまま玄関へと歩いていく聖くん。
食べてすぐ……とは言ってないのに。 食べてばっかりだと悪いし。
何か申し訳なくてせめて見送ろうと、追い掛けてあたしもリビングを出る。
「お! お見送りしてくれるんだ」
後ろのあたしに気付いた聖くん。
「……なんか、せっかく来てくれたのに悪かったかなぁー、と」
自分が帰れと言ったんだけど…。
少し申し訳ない気持ちもして。
「あー……、このギャップが良いんだろうね」
「は?」