先生との恋☆Second・Story☆完結☆
自分の家ですればいいじゃん。
何か苛々するなぁ。
「……この人家無いの?」
律儀に食べるのを待ってる高橋に聞く。
「あるよ、ここから少し離れた所にアパートが」
「あるんじゃん」
何だと言う目を向ければ、わざとらしく頬を膨らませる。全然可愛くないんですけど。
「でも俺んちアパートだし。こんな医者が住むようなリッチなマンションじゃないし」
「帰って貰えます?」
あたしと高橋を見る聖くん。
高橋に会いに来たんだろうし、すぐに帰ってもらうのは可哀想な気もするけど、朝御飯ご馳走になったら満足でしょ。
「……分かったよ。帰る」
少し考え込んだけど、空腹の方が勝ったのだろう。渋々と言った感じでそう言ったので、仕方なく持っていたチャーハンを渡してあげる。
ガツガツ食べるかと思ったけれど、案外丁寧に食べて、そこは高橋と似てると思った。
最初は不審者だと思ってたから何とも思わなかったけれど、良く見ればまぁカッコ良いし?
背も、高橋と並んで自然だったなぁ……と冷静になって思う。
それに……
「美味しい!心ちゃんって料理出来たんだねー」