愛ガ降る



「おい、陸っ。
ここだって!」



ガヤガヤと騒がしい教室の中、昼休みもあと少しで終わる頃、廊下から聞こえる1人の男子の声が妙に耳に入った。



陸…?
今、陸って聞こえた…?



まさかと思いつつ、その言葉に振り返った。



「この教室だって。」



振り返った先には、確かに“大概陸”がいた。



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