愛ガ降る



だが、そんなハズがなかった。



だって、うちの学校は学年が同じでも、男女の教室が極端に離れていたからだ。



あたしは、自分の教室の中にいる目の前の彼の存在が信じられず、ただ呆然としていた。



「アズ?
なにぼーっとしてるの?」



ピクリとも動かずに一点だけを見つめているあたしに、ユウちゃんが不思議そうに声をかけた。



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