はうす~Love HOUSE Life~
「まあまあ、落ち着くんだ千景。」
こんのクソ親父、落ち着きすぎだろ!
「ちょっと待ってよ!私、4月から高校生だよ?!」
必死になって勉強してやっと受かった高校なのに…。
華の女子高生ライフを満喫しようと思ってたのに…!
「ここからが千景にとっての大事な話なんだ。母さん、アレを取ってきてくれ。」
お父さんにそう言われたお母さんは、リビングにある棚から鍵を取り出して来た。
「千景、お父さんとお母さんは2人でシンガポールに行く。だからその間、千景はここで一人暮らしをしてほしいんだ。」
そう言ったお父さんは、私の右手に銀色の鍵を握らせた。
私の右手のブツを見つめること3秒……
「……はぁぁぁぁぁ?!!!」(←本日2回目)
「まっ、頑張れよ。仕送りはちゃんとするから。」
いや、当たり前だろ!
ってか、肩に手を乗せるな。
「頑張るのよ。千景は料理ができるから安心だわ。」
いや、そりゃ一通りはできるけども。
けども!(2回言った…)
年頃の娘をこんな大都会 東京に1人置いて行って心配じゃないのか!
「大丈夫。セキュリティー万全な所を選んだから!家賃、結構高いのよー?」
心の中読まれた…。(母、恐し!)
「じゃっ、荷造り開始!!」
「えっ、お、お父さん?!まだいいでしょ?」
「何言ってるんだ。明日から転勤なんだぞ!」
……はぁぁぁぁぁ?!!!(←本日3回目)
前日に言うなよ!!

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