no drug no future
敬ちゃんの目は、いや、全身は怒りに満ちていた。

その矛先は私ではなく、癒真くん。

癒真「でも付き合ったのは昨日だしこうなるって分からなかったんだよ!!しかたねーだろ?!」

負けじと強く怒鳴る癒真くん。

こんなキレてる癒真くんを見たのは初めてだった。

敬「最低だよテメー!!俺の気持ち知ってたくせに・・・癒真、外へ出ろ!!」

癒真「あー上等だよ!!」

敬ちゃんの最後に言った言葉は怒りと悲しみで声が震えていた。

『ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・』

馬鹿な私は頭の中で、そんな言葉を循環させることで精一杯だった。

敬ちゃんは泣きながら癒真くんを外に連れ出した。
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