僕は君の罪になりたい
「…ていうか、お弁当返してよ。全部あげるなんて言ってないよ」
「育ち盛りだから足りないよ〜」
「知らないわよ。忘れるのが悪いんでしょ!?」
私だって午後一で授業あるんだから食べないとお腹空いちゃうもん!
「あっれー?桐谷先生と成宮、こんな所で何してるんだ?」
成宮くんとお弁当箱を取り合っていると、中原先生が屋上にやって来た。
「屋上は立入禁止だぞ…って、俺も息抜きしに来てるんだけどね」
「オッサンも屋上に来んの?」
「オッサンじゃなくて中原先生だろ。…あぁ、たまにな」
「…ふーん。うざ」
中原先生に嫌そうな表情を向けると、成宮くんは再び黙々とお弁当を食べ始めた。
「桐谷先生はもう期末用のテスト制作した?」
「まだだよ。これから」
「俺なんか主任に、『数学なんだから計算問題増やせ』って何回もやり直しさせられてるよ」
「うわ〜…私も気合い入れて取り掛からないと」
期末までもう時間ないし
残業しなきゃかなぁ。
もう季節は夏だというのに
何にもワクワクしない私は
もう、子供じゃないんだな。
「育ち盛りだから足りないよ〜」
「知らないわよ。忘れるのが悪いんでしょ!?」
私だって午後一で授業あるんだから食べないとお腹空いちゃうもん!
「あっれー?桐谷先生と成宮、こんな所で何してるんだ?」
成宮くんとお弁当箱を取り合っていると、中原先生が屋上にやって来た。
「屋上は立入禁止だぞ…って、俺も息抜きしに来てるんだけどね」
「オッサンも屋上に来んの?」
「オッサンじゃなくて中原先生だろ。…あぁ、たまにな」
「…ふーん。うざ」
中原先生に嫌そうな表情を向けると、成宮くんは再び黙々とお弁当を食べ始めた。
「桐谷先生はもう期末用のテスト制作した?」
「まだだよ。これから」
「俺なんか主任に、『数学なんだから計算問題増やせ』って何回もやり直しさせられてるよ」
「うわ〜…私も気合い入れて取り掛からないと」
期末までもう時間ないし
残業しなきゃかなぁ。
もう季節は夏だというのに
何にもワクワクしない私は
もう、子供じゃないんだな。