僕は君の罪になりたい
「…みーちゃん」


「ん?何?」


「ごっそーさん」




成宮くんはお弁当箱を私に投げると屋上から出て行った。





「わっ!本当に全部食べちゃってるし!!」




米粒ひとつ残ってない。




え?

私、本気でお昼抜き?



そんなぁ〜…





「成宮の奴、ヤキモチなんか妬いてまだまだ子供なんだな」


「ヤキモチ!?」


「桐谷先生が俺とばっかり話してるから妬いたんだよ。…大人ぶってるけど、やっぱりまだ子供なんだ、成宮も」




楽しそうに笑いながら、中原先生も屋上から出て行ってしまった。





…何なの。


藤原先生も中原先生も



惚れられただの、妬いただの。





私は教師なのよ?

生徒なんて恋愛対象外に決まってるでしょ。




誰が好き好んで

未成年の子供なんかに恋しなきやならないのよ。





ロリコンになっちゃうじゃない。

あ…ショタコンか。





何だっていいや、もう。
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