僕は君の罪になりたい
暑いのに寒い
息するのが苦しい

気持ち悪い…。



体の節々も痛くてしんどい。




「…みーちゃん?」



あぁ…

成宮くんの声が遠い。



やっばいな…。



病院に行くべきだったかな。





熱のせいで潤む瞳に成宮くんを映すと、何故か少し顔が赤い成宮くんがいた。



…風邪、移しちゃったかな?





「熱出してんのにどうしてそんなに色っぽいの」


「…な…りみやく…」


「どうした?辛い?」




小さく頷くと成宮くんはベッドに上がり、私の上に跨がった。


そしておでことおでこをくっつける。





「こんな高熱が出たら辛いよな。解熱剤飲んだ方がいいね。みーちゃん飲める?」


「…ない」


「でも飲まなきゃ熱下がらないよ」




成宮くんは水の入ったコップを持ってくると、再び私の上に跨がる。





「はい、口開けて」


「無理…」



首をゆっくり横に振る。
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